身体の呼吸
身体の呼吸
身体の中にはさまざまな揺らぎがあります。
眠りを誘う緩やかなリズムを誘導することが、施術の目的です。
その一つにリンパの流動性を促すリンパ管の膨張収縮のリズム性があり、横隔膜の呼吸運動波と重なることで全身に広がる揺らぎが生じます。
脳に伝わった揺らぎは、深い心身の休息へと導いてゆきます。
ほとんどの方が良く眠られたと話してくれますが、鬱をともなった不眠症では継続した施術が必要となります。
身体呼吸療法はオステオパシーの頭蓋療法をはら呼吸へと発展させた施術方法で、数十年にわたって研鑽を積んできています。非常にかすかな息吹をとらえ、リンパの流れを促す施術になっています。
深い眠りと揺らぎ
身体にはさまざまな揺らぎがあります。
実際に身体のどの部分に触れても揺らぎを感じることができます。とくに眠りに入ったときには、その変化は顕著なものとなります。
中には揺らぎを感じ取ることが困難な場合も少なくありません。揺らぎが抑えられているからですが、その大きな原因は、息を詰めてしまっていることが習慣になっているからです。
ストレスや仕事上の緊張が、本来の揺らぎを隠してしまっているのです。
深い眠りと揺らぎは密接な関係があるのです。
頭蓋部にセンサーをつけて内圧変動を測定すると、脈拍や呼吸の揺らぎを観察できます。左の図a、上は呼吸波、下は頭蓋部の細かい脈拍とその揺らぎです。右の図bは内圧変動を数学的に解析し、そこに含まれる低周波の波動を示したものです。頭蓋にあってもいくつかの揺らぎがあり、頭蓋からも呼吸波とリンパ系の律動性が観察されます。